株式会社FULLCOMMISSION

点と点を繋いで。「出会い」と「チャンス」を作り出す事業会社

COMPANY

株式会社FULLCOMMISSION

ゲストハウス”Ten to Ten”やシェアハウス(旧名Wagaya)などを企画運営。不動産をコンバージョンして再活用する技術を持つ札幌では珍しい事業会社。大手不動産デベロッパー、ゼネコン、関東圏の不動産投資家との共同事業実績多数。

PROFILE

人物紹介/代表取締役 山崎 明信さん

転勤族。大学卒業後、大手不動産デベロッパーに就職。収益性の下がった不動産を時代にあったものにコンバージョン(用途変更)し、収益性の改善をする事業を複数経験。2011年株式会社FULLCOMMISSIONを創業。リノベーション、コンバージョンを行い、シェアハウス、ゲストハウス、店舗の企画プロデュースおよび運営を行なっている。ゲストハウスは札幌の他にメキシコ、タンザニア、ウガンダで運営。

北海道から出て、初めて感じた「格差」

まずは山崎さんのルーツのところから、FULLCOMMISSIONを設立するまでの経緯を伺いたいです。ご出身は札幌ですか?

いえ、新潟です。親が転勤族だったので、他にも長野や三重など幼い頃から全国各地を転々としていました。どこも短いスパンで移り住んでいたので、一番長いのは大学のあった北海道での生活です。

大学ではアメフト部だったんですけど、夢中になっているうちに留年してしまったんですよね。ちょうど就活の時期に丸1年自由に使える時間が出来たので、その時両親のいた埼玉に拠点を変え、関東で就活を始めました。

そうだったんですね。就職は北海道では無く東京狙いだったんですか?

そうですね。もちろん大学の友人らは大学に通いながら就活を始めるので、結果的に北海道の就活と東京の就活の両方を見ることになったんですけど、よく言われているように当時もそのギャップがすごく大きかったんです。大学2年生頃からインターンに行くのが当たり前の東京の学生と違って、北海道ではインターンの募集も少なく、周りでそういった能動的なアクションを取っている友人もほとんどいませんでした。

就職面接は「働くって何だろう?」ということを聞く場だとも思っているのですが、どうしても「仕事」に触れる機会の差のせいで東京と北海道の学生では積み重ねてきた思考の数に違いがあります。
 

 
最終的に東京の子が行きたい会社の内定をどんどんもらって、北海道の学生は泣く泣く三番手四番手の会社に行く、という構図があることをその時に初めて知りました。学生同士で、本来ポテンシャルはほとんど変わらないはずなのに、社会人スタートの時点でフィールドが限定されてしまっている。それがすごく嫌だなと思ったんです。

いつか札幌に帰ってきた時に、インターンができるような会社や若い世代の起業家がもっと増えていたらいいなと思ったし、何でもいいから自分もそういう機会を作りたい、ということを大学生の頃から考えていました。東京のデベロッパーに就職して、3年働いた後東京で起業。事業の方向性の変化に従って数年前に札幌に戻ってきました。

そんなに前から起業のことを考え始めていたのですね。最初に作った会社というのがFULLCOMMISSIONですか?

そうです。当時は今とは全然違うビジネスをしていたんですけど、社名は変わらずですね。

「FULL COMMISSION(=完全歩合制)」という単語だけ聞くと営業会社なのかな?という感じがします。最初はどんな事業をされていたんですか?

僕がデベロッパー時代にWebや紙媒体の広告で人を呼び込む仕事をしていたので、その経験を生かして成果報酬型の不動産広告を作る事業をしていました。HP制作も広告運用もこちらで無料で巻き取るので、モデルルームにお客様が一人来たら〇円ください!みたいなビジネスモデル。サービス名=会社名でスタートしたので、今も強めの社名だけが残っているんですよね(笑)。

なるほど!謎が解けました!

ただそのビジネスはGoogleの検索に重く依存するもので、ウェブサイトで上位検索表示されたら売り上げが上がるし、その逆も然り。上手くいっていた時は月200万円くらいの売り上げがあったんですけど、「パンダアップデート」って覚えていますか?2012年くらいにGoogle検索表示のアルゴリズムが変わって、その改編で自分たちのサイトの検索順位が大きく下がってしまうようになったんです。売り上げが半年で0円になり、モデルルームに来るお客さんの数も激減して、沢山の人の信用を瞬く間に失ってしまいました。
 

 
そのタイミングで「自分たちで自分たちの事業をしよう」と考え、目を付けたのがシェアハウスです。不動産広告の事業が傾き始めた時に、生活費を抑えるため東京の5LDKに6人で暮らしていたことがあったのですが、1ヵ月程で入居者が集まり、それがシェアハウスのニーズを感じるきっかけでした。当時は東京で浸透し始めたタイミングだったので、札幌にはまだほとんどシェアハウスがなかったし、これを札幌に作ろう!と思ったんです。

原体験から生まれた新たな挑戦だったのですね。

本当にそうですね。広告事業には見切りを付けて拠点を移し、北海道に戻ってきてからは短期滞在ができるゲストハウス事業にも範囲を広げました。二棟目,三棟目と実績を作り徐々に事業を拡大していた頃のコロナ禍で、今は何もかもストップしている状態。2011年創業で今年で11期目の会社です。

お客様きっかけの海外展開。

FULLCOMMISSIONとして作った一番初めのゲストハウスが「Ten to Ten 中島公園」ですか?

はい。一応その前にも不動産会社からの依頼でゲストハウスのコンサルティングもいくつか請け負っていたのですが、完全に自社で運営というのは中島公園が最初です。その後「THE STAY SAPPORO」「Ten to Ten Sapporo Station」と広げて、その次急なんですけどタンザニアに飛んで。

本当に急!(笑)タンザニアですか!

タンザニアにTen to Tenを作り、メキシコ、ベトナムと続きました。ベトナムはコロナでもう閉めちゃったんですけどね。

海外展開はずっとやりたいと思っていたことだったんですか?

それもちょっと変わった経緯なんですけど、シェアハウスに住んでくださっていた方の前で「僕はTen to Tenを増やしていこうと思っています」みたいな話をしたときに、「それって海外でもいいの?」と聞いてくれた人がいたんです。話を聞いて、面白そうじゃん!と思い彼と一緒に始めたのがきっかけです。今も海外展開はそれぞれ現地にパートナーがいて、彼らと一緒に進める形をとっています。
 

 
日本ってインバウンドのお客様は増えたけど、同じように宿泊施設も沢山増えていますよね。プレイヤーが多いなら敢えて僕たちがやる理由は無いし、ハードルが高そうな海外展開も事業が回ってしまえばやることは変わりません。日本の外に出てもやっていけそうだな、という感覚を持ち、2017年頃からは海外にも出店を増やしていく戦略に切り替えました。

一口に「宿泊事業」と言えど、時流に合わせてやることはどんどん変化しているんですね。

そうですね。やっていることは変化しているし、ビジョンも少しずつ変わってきています。「北海道と東京の格差を減らす」というのが元々やりたかったことの1つですが、この数年で札幌でチャレンジする若い世代の人が増えて、僕らもこれまで沢山インターンを受け入れてきたことで、一定の満足感を得られるようになりました。

そんな時の海外展開です。次に気になったのは、北海道と東京のそれを遥かに超える日本と海外の圧倒的な差でした。
 

 
タンザニアで初めて海外の人を雇用したとき、従業員にものすごく感謝されたんです。「働ける環境があるのが嬉しい」「これで子供を養える」という彼らの言葉を聞いて、仕事があるという状態は決して当たり前のことでは無いのだと知りました。

観光業はある意味どこでも作れるものだし、仕事が少ない環境で宿泊施設や観光事業ができれば、雇用を生めてハッピーな人達が増えますよね。「仕事の無い国で、仕事ができる機会をつくろう」というのが3年程前から僕らが新しく掲げているビジョンの1つです。

点と点がつながる場所

ちょうど海外展開を始めてすぐくらいのコロナ禍だったと思うのですが、事業の変化はありましたか?

宿泊事業がひたすら厳しくて、今は自分たちの経験分野である不動産事業にも力を入れてやっています。宿泊施設を作る会社、という認識のされ方をされることが多いですが、自分たちとしては事業企画屋さんだと思っていて、世の中にはない新しい価値を作ったり、チャレンジする人を支えるような事業をしていこうと思っています。

業務内容として多いのは分譲やリノベーションなどの販売ですかね?

そうですね、大きいものは中古の分譲マンションと戸建ての販売です。若手設計士の活躍の場を作るべく、まだ自分でプランニングやデザインをする機会が無いけどやってみたい、という人たちに集まってもらいながら進めています。

せっかくだし、今お話させていただいているこの場所についても伺って良いですか?

ここは「Ten to Ten Sapporo Station」という宿泊施設で、元々は木造二階建ての民家でした。ゲストハウスとして2年くらい運営して手狭になってきた時に、道を挟んで向かいの学生寮がガラガラだったので説得して、その施設にもリノベーションを施し同じくゲストハウスにしたんです。その後こちら側も建て替えて、新しく出来たのが今いる建物です。
 

デザインは札幌のデザイン会社 NEW.Incが、コンセプトメイクは同じく札幌のブランディング会社 PATTERN PLANNING(株)が担当。(※札幌シゴト図鑑にインタビューを掲載しています)

 
「Ten to Ten 」は必ず1階にカフェバーを入れていて、例えばこの「Ten to Ten Sapporo Station」の1階は世界中の料理が楽しめるスパイスカフェ「SPICE LOCAL」として営業しています。美味しい料理とお酒があれば、地元の方も自然と足を運んでくれる場所になると思う。僕自身も旅が好きだったので、このゲストハウスが旅人にとっても、地元の人にとっても分け隔てなく交流して特別な出会いが生まれる「点と点がつながる場所」になれば、という想いで運営しています。
 

元々旅がお好きなんですか?

そうですね。でもバックパッカーほどではないです(笑)。

北大を卒業した時に、卒業旅行で一人でインドに行ったんですよね。それが一番初めの海外旅行。現地のゲストハウスに泊まったんですけど、旅人ヒエラルキーみたいなものがすごくあって、その洗礼を受けました。

インドだと特にすごそう。仙人みたいな人がいたりして(笑)。

そうそう。今でも忘れられないんですけど、日雇い労働で稼ぎながら半年インドで暮らし続けるレジェンド的な日本人の旅人がいたんです。その人がもう神としてその他の大勢の旅人から崇められているような感じで、憧れていたゲストハウス内での交流もみんな彼に群がっているだけの状態。意外と閉鎖的なコミュニティなんだな、と感じました。

もうちょっと敷居が低く、一般の人も自由に泊まって色々な人と気軽に仲良くなれる施設を作りたい。その時感じたことが、今に繋がっていると思いますね。

 

引き留めなくても、戻りたくなる街へ

みなさんに「札幌」という街についても伺っているのですが、山崎さんから見て札幌はどんな街ですか?

札幌は、うん。良い街ですよね。(笑)

笑笑(一同)

良い街だし、Uターンで戻ってくる人がどんどん増えていることも良いなと思っています。観光リソースも豊富で魅力的な土地だし、面白い人たちもどんどん集まっていますよね。後者は特に、これからもそうあってほしいと思う。

そのためには、自分自身も含めどんどん外に出て面白い人間になって帰ってくるという意識を持つのが大事なんじゃないかと思うんです。
 

 
「出て行かないでください」「戻ってきてください」と言うのは簡単だけれど、ここはあえてどっしりとした心を持って無理に引き留めないこと。外に出て色々な経験をして、海外も見たりして、その上で北海道に帰ってきたいと言う人が増えていく状態が一番理想ですよね。

個人的には、北海道で何か新しいものを作ったり、海外向けに新しい発信をするという機会が増えれば、北海道と関わりたい、戻ってきたいと言う人が増えてくるんじゃないかと思っています。

自ら機会を作り、未来を切り開ける会社。

求人を掲載するにあたって、具体的な仕事内容についても教えてください!

ベースに不動産企画があるので、日々舞い込んでくる土地情報やマンションの情報を見ながらどんなことをすれば面白いかと頭を捻り、世の中のニーズと照らし合わせて不動産事業を作る仕事があります。

他にはゲストハウス事業や、海外でインターンを受け入れたい企業と提携してオンラインのインターン生を斡旋していくような事業も始めました。意外と見えないところでいくつかの事業を走らせていて、やりたいことがあればやれる範囲でなんでもありって感じですね。

VRを作ったり、WEBのシステムを作ったりもされていませんでしたっけ?

大体上手くいかないんですけどね(笑)。10個やって、やっと1,2個当たるみたいなイメージでしょうか。インターン事業は割と成功した部類で、毎月10人から15人くらいのインターン生を送り出しています。
 

求人を掲載するにあたって、どんな人だとフィットすると思いますか?

「自ら機会を作り、その機会をもって自らを変えよう」という大事にしている言葉があります。自分が将来どうなりたいか、そのためにどんな経験をしたら良いかを自分で考え抜いて、そのための事業でも良いので自分からどんどんチャレンジ出来る人だと良いですね。これは学生インターンも含めて、そう思います。将来起業したいから、そのための経験を積みたいという人とは特に相性が良いんじゃないかと思っています。

ありがとうございます。では最後に、FULLCOMMISSIONさんでこれから実現したい夢や目標があれば教えてください!

「Project 20」という名前で、全世界に20の「Ten to Ten」を作りたいと思っています。ホテルだったら色々なホテルチェーンで何百棟も展開を進めるスーパープレイヤーがごろごろいますが、ホステルでグローバル展開を目指している人はあまりいません。20店舗、国をまたいで展開出来ると、もう世界ランク3位くらいに入るんですよね。

ただ、その数を増やし続けて50店舗、100店舗にするビジョンは持っていません。まずは20店舗で世界3位のポジションを作った後に、宿泊事業を始めたいと思っている若い人たちに出資したり、ノウハウを提供したりしながら沢山の挑戦を支援していきたい。誰でも平等にチャレンジできる機会を作り続けていきたいと思っています。
 

社員インタビュー

今年新卒で入社した榎本さんにもお話を伺いました。

 
〈業務内容〉
不動産の営業をしたり、海外企業にインターン生の斡旋業務をしたりしています。僕はアフリカが好きで、タンザニアへのインターンを経てFULLCOMMISSIONに入社したので、いずれはまたゲストハウスなど観光をベースにしたところで働けたらいいな、と思っています。

 
〈会社の雰囲気〉
今やっている仕事がすごく好きで、だからこそ夢中になって一生懸命に働いている人たちが多い会社だと思います。会社全体として挑戦することを惜しまない環境です。1年というスパンの中でも新しく始まる事業がいくつもあって、そこに関わることができるのはすごく良いなと感じます。

 
〈欲しい人材〉
海外で活躍したい人はもちろん、人とちょっと違った経験を持つ人は海外で働いたり、新しい事業にチャレンジする時にその経験がすごく力になると思います。珍しい経験や、周りの人と少し違った考えを持っている人とはすごくフィットするんじゃないでしょうか。お待ちしています!

RECRUTING

株式会社FULLCOMMISSION

募集職種

不動産企画開発プロジェクトマネージャー

雇用形態

正社員(試用期間あり)

給与

月給制(経験年数による)

待遇・福利厚生

・賞与(前期実績による)
・昇給制度あり
・スキル手当あり(経験による)
・保険(健康保険、雇用保険)
・年金(厚生年金)

仕事内容

”Ten to Ten”というゲストハウスやシェアハウス(旧名Wagaya)などを企画運営しています。不動産をコンバージョンして再活用する技術を持つ札幌では珍しい会社です。大手不動産デベロッパー、ゼネコン、関東圏の不動産投資家との共同事業実績が多数あり、不動産加工技術、幅広い人脈が得られることのほか、10人程度の小さい組織で経営する力がつきます。自身のノウハウをフルに生かすことができ、さらにスキルアップできます。

本ポジションでは、プロジェクトマネージャーとして、仕入れた物件の企画や開発、販売まで幅広い業務をお任せします。企画・開発といった事業戦略から、実際の仕込み・販売など全てに裁量権をもって携わることができます。

ー具体的な業務内容
・土地物件情報の収集
・不動産の企画開発
・買取交渉、販売営業
・契約書、重要事項説明書等作成
・各土地物件のプロジェクトディレクション
・新規プロジェクト推進
※経験やスキル、希望により業務内容は異なります。面談にてヒアリングさせていただき条件提示をいたします。

勤務地

北海道札幌市北区北6条西8丁目3−4 JR・地下鉄札幌駅から徒歩6分

勤務時間

フレックスタイム制

休日・休暇

週休2日制
インセンティブ休暇制
慶弔休暇
有給休暇
産前・産後休暇
育児休暇

応募条件

ー必須条件
・不動産や住宅業界での就業経験がある(職種、年数は不問)
・営業実務3年以上(業種、法人/個人問わず)
・基本的なPCスキル
・普通免許

ー歓迎能力
・宅建
・設計、デザイン関係の資格、経験

求める人物像

当社バリューに掲げる自主自律自走を体現できる方
・挑戦する意欲がある人
・主体的に動ける人
・責任を全うする人

募集期間

2021/11/01~

採用予定人数

数名

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