マルゴト株式会社

地方から全国へ。フルリモートで広がる採用の未来を支える企業『マルゴト株式会社』

家庭教師の仲介業から起業への道

出身は札幌の隣の北広島市です。高校卒業後北海道大学に進学して、在学中に家庭教師の仲介業をやっていました。それが僕の最初の起業体験ですね。
その後、東京のベンチャー企業で3年間働いて、さらにカンボジアで人材紹介業を起業しました。カンボジアでは2年ほど働きその後その事業を売却。2015年にマルゴト株式会社をに東京で立ち上げました。

19歳の時に、とある起業家に出会ったことが大きなきっかけです。
その時、僕は将来の進路に悩んでいて、何を目指すべきかが分からなかったんですよ。そんな中で、その起業家の方が仕事を楽しそうにしているのを見て「自分も起業してみたい」と思うようになりました。今まで社長っておじさんのイメージだったので（笑）。

20代の社長っていうのが衝撃で…自分の中のターニングポイントですね。
そこから家庭教師の仲介業を始めました。

周りがみんな家庭教師のバイトをしていたからです。
教育学部あるあるですが、時給も高いので僕も家庭教師をしていて。同級生もほとんどが家庭教師のバイトをしていたので、先生は身近にたくさんいました。それをビジネスにできるんじゃないかと思ったんです。あとは生徒さえ見つければ成り立つなと思って。

修行だと思って、3年という期限付きで東京のベンチャーで働きました。激務過ぎてオフィスの3階に住み込みで働いていました。大変でしたが、おかげで2年目で支店長になりましたし、かなり色々な経験ができましたね。

カンボジアでの起業と事業転換

当時カンボジアは貧困やボランティアのイメージが強かったんですが、カンボジアでビジネスを成功させている方と出会ったんですよね。
感化されてそこから何も考えずカンボジアに渡りました。

到着して2ヶ月間リサーチしたのち人材紹介業を立ち上げました。
テレビCMも放映し、結果としてはカンボジアで1位規模の人材紹介会社になりました。
2年でその事業を売却し、もっと市場規模の大きい場所で勝負したいと東京へいきました。

実は日本に帰って来たタイミングで妻が妊娠しまして…
僕も子育てに関わりたかったので、在宅で起業しよう！と決意しました。

その時の経営目標は「自宅で過ごしながら月30万円稼ぐ」でした。

その時は2015年だったので、まだリモートワークが普及しておらず、在宅で月30万円稼ぐことなんてできるの！？っていう時代でしたから。
30万円達成する手段として、このタイミングで採用代行の事業を始めました。

最初は全然違っていて、3年かけて試行錯誤して今の形になりました。
あとは「僕みたいな働き方をしたい！」と言ってくれる方が増えてきて…「じゃあウチ入る？」みたいな形で社員も増えてきました。
採用代行のニーズも、求人のニーズもどちらもどんどん増えてきていますね。

面接以外のすべての採用業務を「マルゴト」代行する。

マルゴト株式会社は月額制の採用代行サービスを提供しています。主にベンチャー企業向けに、面接以外の採用業務を全て代行しています。
具体的には、企業の採用部門として機能するサービスです。
応募者対応や日程調整といった定型業務から、募集要項の作成、スカウトメッセージの送付まで、面接以外のすべての採用業務を代行しています。つまり、人事の仕事を代行として「マルゴト」行っています。

また、「まるごと労務」「まるごと経理」「まるごと情シス」というバックオフィスの代行サービスもあります。
採用代行から派生する、採用のピッチを作成するサービスや採用の記事を制作するサービス
あとはカジュアル面談の代行などもありますね。

ベンチャー企業って、50人や100人規模になっても、バックオフィスを担当する人が1人しかいない、なんてことがよくあるんですよ。
その1人が育休に入ったり退職したりすると、会社全体に大きな影響が出てしまうんです。そこで、僕たちがその業務を引き継いでサポートするという形で、労務や経理業務の代行も始めました。

培ってきた採用ノウハウを自社の採用にも生かしていますし、それ以外にも理由があると思います。

1つは正社員でフルリモートという点。一部リモートの会社は多いですが完全フルリモートは珍しいですからね！
僕自身も、父親の介護の関係で北海道に戻ってきたこともあり、地方にいながら仕事を続けられることの大切さを実感しました。
フルリモートにすることで、地理的な制約がなくなり、北海道に限らず、全国どこからでも働ける環境を作っています。
社員全員がフルリモートで働いているので、出世やキャリアアップのチャンスも平等に与えられています。
リモートの社員だけ「出世できない」や「給料が上がらない」みたいなリモートあるあるはうちにありません。

フルリモートなので、自立して仕事を進められる人かどうかは重要ですね！
自分でスケジュールを立てて、進捗管理する必要があるので。自立しているかどうかはかなり重視してます。

あとは採用そのものに興味・関心があるかですね。
採用に関することしかしないので、採用に関心がないと続けていくのが難しいかなと。
経験がなくても、デスクワークに慣れていて、パソコンを使いこなせる人であればチャレンジできる環境は整っています！

北海道から沖縄まで。好きな場所で働くマルゴト社員。

主婦の方もいますが、基本はフルタイム勤務ということもあり、あまりいないですね。
確かに男女比率は女性85%・男性15%と女性が多いですが、子育てに関わりたい男性もいます。親の介護をしながら働きたいという方など多種多様です。

あとは独身で好きな地域があって、その地域に住みながらリモートで働きたい！なんて人も多いですね。
音更町（北海道）から石垣島まで社員がいます。

まさにですね！転勤で札幌にくる方なんかも多いですし。
例えば、パートナーの方が転勤族で、札幌から道内の他地域へ転勤があって、でもその地域ではパート/アルバイトしか求人がない。
こういった場合でも、ウチであればパートナーの方がどこに転勤してもキャリアダウンしないですからね。

壁は無いですね。
ウチでは5～6人の少人数のユニットを組んでいて、日常的にコミュニケーションを取るようにしています。オンラインの会議やチャットも活発ですし、困ったことがあればすぐにSlackのハングアウト（音声通話機能）で連絡を取ることができます。

ミーティングも基本1対1で行うようにしています。
出社している会社では自然にできる雑談や相談を、リモートでも同じくできるように可視化しているだけなんです。

フルリモートだからこその不便さは全く感じていません。
なんていったって2015年からフルリモートを続けてますからね！

採用代行の会社を大別すると、出社型とリモート型があるんですが、出社型のアウトソーシング企業は提供サービスの価格が高いです。オフィスにスタッフを集めて仕事をするので、オフィスの家賃や管理費がかかってコストがどうしても高くなってしまうので、結果として、サービスの価格も高くなる傾向があります。

対してリモート型はそのようなコストをほとんどゼロに近い形で抑えられます。ただ、業務委託で発注するケースがほとんどなので、クオリティの部分が担保できず質が落ちる傾向があります。僕たちは全員フルコミットの社員で構成しているので、研修もしっかりできており、マネジメントもきっちりとできています。質の高いサービスを提供できるんです。

いまの事業をさらに拡大していきたいと思っています。目標は社員を1000人規模まで増やすことですね。
もちろん、クオリティを落とさずに拡大することが前提です。

僕たちの会社は利益より目の前のお客様が喜んでいるかどうかを指標にしています。
毎月お客様の満足度調査を行っていて、もし満足度が低くなった場合は事業の拡大を止めます。
満足度の高いサービスを提供できているかどうかを、事業の拡大の指標にしているんです。
運営担当の社員の評価軸も、売上ではなく顧客満足度になっています。

満足度が低いサービスを拡大するなんて、ご迷惑を広げてるだけですからね…
満足度が高い仕事をもっと多くの企業に提供して、良い社会的インパクトを大きくしていきたいです。

僕は昔からお金を稼ぐことではなく、人の役に立つことが仕事だと思ってます。
それは今までもこれからもずっと変わらないですね。

だからこそ求められたことはなんでもやる。
まるごと労務やまるごと経理ができた背景でもありますね。

札幌から日本全国にサービス提供してる会社って面白いところ多いですよね！
そんな企業がもっと増えていくと札幌はさらに面白くなってくると感じてます。

札幌って住む場所としては最高じゃないですか。
札幌じゃなくてもいいですが、やっぱり住みたいとこ住もうよ！って思います。
仕事のために住みたいところを我慢する必要は無いと思います。
最高の場所に住んで、最高の仕事をしましょう。

それが僕らの会社だったら嬉しいです。（笑）

社員インタビュー

〈小板橋さんは、なぜマルゴトへ？〉

前職ではコールセンターでの採用業務を担当していましたが、そこでは非正規雇用の採用が中心でした。今後のキャリアを積んでいくためには、正社員採用や中途採用・新卒採用といった幅広い経験が必要だと感じていたこともあり、noteやTwitterで情報収集をしていたんです。
そこで、マルゴトの情報を見かけたことがきっかけでした。

マルゴトであれば、スタートアップから大手企業まで、幅広い企業の採用支援ができますし、札幌にいながらフルリモートで働けるという点も大きな魅力でした。

〈業務内容〉

お客様の採用チームの一員として、採用課題に対するプロセス改善の提案や、採用成功に向けた伴走が主な仕事です。

具体的には、採用計画に基づいた媒体選定や提案、スカウト活動とその改善、候補者との日程調整など、採用業務全般をコンサルティングの視点で代行しています。

現在はIT企業と化学メーカーを担当しているのですが、業界によって特性が全く異なります。IT業界はスピード感が早く、スカウトへの反応も素早いのですが、メーカーはじっくり検討されるなど、業界ごとの違いも学ばせていただいています。

〈フルリモートでの働き方〉

フルリモートで大切なのは自己開示だと思います。Slackで全社員とコミュニケーションを取りますが、積極的に自分の考えを発信していくことが重要だと思っています。

知識共有も大切にしていて、Slack上に自分が学んだことを投稿できるチャンネルがあります。そこでの共有は新入社員の方にとっても貴重な知識となりますし、年に一度の表彰制度もあり、こうした知識共有に貢献した人がMVPとして表彰されます。

フルリモートでの勤務は、一人一人が自立して仕事ができることが前提にはなりますが、それを支える温かい社内の雰囲気があります。新しい方が入社された時も、全社員が歓迎のコメントを送るなど、距離は離れていても心理的な距離の近さを感じられる環境です。

〈興味を持ってくれている方へのメッセージ〉

いま住んでいる場所での暮らしを大切にしながら、最先端の採用業務に携わってキャリアを積みたい方に、ぜひ検討いただきたいと思います。

私自身、以前は「キャリアアップのためには東京に行く必要があるのでは」と考えていました。でもいまは、パートナーのいる札幌で、自分の暮らしたい場所に住みながら、やりがいのある仕事ができています。場所に縛られず、自分らしい働き方と生活を両立できる、そんな環境が整っている会社です。

私にとってマルゴトは、本当に「人生を変えてくれた会社」です。仕事を通じて、働くことの意味や、やりがいというものを学ばせてもらいました。ぜひ一緒に働ける仲間が増えることを楽しみにしています。