株式会社 TRIPLE ONE 伊藤翔太

おもしろいことしかやらない
だから結果が付いてくる

COMPANY

株式会社トリプルワン

「面白いことしかやらない」のキャッチフレーズのもと、ハンバーガーボーイズや金子智也など北海道を代表するタレントが所属している。タレント事務所としての顔のほかにも、テレビ、ラジオCMの代行、映像制作、ビジョン、WEB広告から商品開発まで行う総合代理店としての事業に加え、コロナ禍に立ち上げた飲食店クラウンドファンディングなど、注目を集める企画を続々と仕掛けている。

PROFILE

人物紹介/代表取締役 伊藤翔太さん

北海道栗山町出身 前職ユニバーサルミュージックではプロダクトマネージャーを務め 東京でケラケラ・クリスハート・Ms.OOJA・ケロポンズなどをプロデュース。 北海道に戻りタレントマネジメント・映像制作・広告代理業を営む「株式会社トリプルワン 」を創立 ハンバーガーボーイズ ・金子智也・しろっぷ・畑中しんじろうなどのタレントが所属。CMやイベントも制作する。 コロナ禍でいち早く「飲食業」への応援プロジェクトとして未来のお食事券を発行するクラウドファンディングを 立ち上げ、総額約8億5000万円の調達を達成。現在は本業以外でのコンサルティングなども幅広く行う。

みなさんこんにちは!札幌シゴト図鑑編集部の石井です。

札幌のおもろい企業の社長にひたすらインタビューするこの企画、一発目はトリプルワンの伊藤翔太さんにお話を伺ってきました。同い年同士だという編集長五十嵐と伊藤さんの脱線しまくりトーク、おたのしみください!

 

 

いきなりなんですけど今日の早朝から十何年ぶりに胆石が暴れてて(笑)

えっ!!!!胆石暴れてる?なんすかそれ(笑)取んないの?

十数年前にもなったんですけど前回なぜか切除せずに胆石ごと残っててw

全然インタビュー受けれる気持ちにならないんだけど(笑)病院行ったほうがいいよどう考えても(笑)何しに来たんだよ!!!!…ってリアクションで合ってますか?

合ってます(笑)、すいません、いきなり脱線したんですけど、気を取り直して。トリプルワンってどんな仕事している会社なのか紹介、お願いします!

「広告代理業」と「映像制作」と「タレント事務所」の3軸でやっている会社です。最近は、それに加えて、課題を抱える企業さんからさまざまな分野で「どうしたらいいですか…?」っていう相談を、ありがたいことに頂いていて、その課題ごとにプロジェクトを組んでやってるって感じですね。

それぞれの3軸について掘り下げて聞いてもいいですか?

「広告代理業」に関してはテレビ、ラジオCMの代行、ビジョンとか駅の広告とか、WEB広告とかそこらへんに広告を出していく作業をしてますね。

総合代理店みたいな立ち位置ですかね。

そう。それもあるし、企業の商品の企画から制作、広報までやっちゃいます。今まさに、商品開発から参画する企画をやってます。まだ公開していい情報じゃないので言えないんですけど(笑)

「映像制作」についても、クライアントと、何を伝えたいか?というところから一緒に考えていきます。もちろん、社内に映像制作チームがいますが、社外含め、つくりたいものに合わせたコーディネート(このカメラマン、この編集がいいよね)していくという意味では、いわゆるプロデューサー業部分も担ってます。

「タレント事務所」としては、北海道に特化した『ハンバーガーボーイズ』や『金子智也』はじめとして、ニーズのあるタレントが所属しています。タレント業が、きっかけでいろんなビジネスにもなるんですよね。例えば、ハンバーガーボーイズに北海道の自治体の曲の依頼が来たときも、PRとかも一緒にやってくださいよ、っていう場面もあるし。

ハンバーガーボーイズ

2012年1月札幌にて結成。メンバーは、ボーカル 山田雄太(MEN☆SOUL)、ギター 田村次郎(ex.The VOX)、DJ 金田ヒデミ(ex.雷鼓)の3人。

北海道を中心に活動中、市町村とタイアップした楽曲で話題沸騰中。「北の大安バンド」との呼び声が高い。メンバーの山田(VO)はFM NORTHWAVE、田村(ギター)はSTVラジオでパーソナリティとして活躍中。2018年7月には小清水町観光大使に就任。同年10月には北海道観光庁より北海道観光応援隊に任命。斬新な歌詞とキャッチーなメロディーに、ジャジーかつセクシーなギターリフが絡み合い、お腹一杯夢 一杯になる事間違いなし、これがハンバーガーサウンドだ!

金子智也

1987年10月14日生 北海道上川郡下川町出身。

ゆずに憧れギターを初め、進学先の札幌で音楽活動を本格的にスタート。

2011年にバンド「THE BOYS&GIRLS」を結成しドラムを担当。2015年にビクターエンターテイメント スピードスターレコーズからメジャーデビュー。 

2019年バンドを脱退後、シンガーソングライターとして音楽活動を続け、リリースした1stシングル「手をつなごう」は2019年CDショップ大賞北海道ブロック賞を獲得。テレビ・ラジオへも活動のフィールドを拡大中。

社風とか、トリプルワンを象徴する社是みたいなのってありますか?

「おもしろいことしかやらない」が社是ですかねぇ。もう、なんというか部室みたいなノリの社風です(笑)プロジェクトごとに集まって活動してるのでサークルみたいなとこありますし。

部室感!!!!いいなーーーー!!!確かにトリプルワンのみなさん、それぞれ自分の仕事してるんですけど、社内で、なんか面白そうな気配みるや否や、ボケとツッコミが入り、笑いが生まれてますもんね。。

そうそう、やっぱり「おもしろいことしかやらない」っていうのはまずメンバーが面白いと思うかみたいなところもありますからね。

確かに。おもしろいかどうかの基準って難しいですよね。どう決めてるんですか?

その査定基準の中で大きく占めてるのは、やっぱり”僕が面白いと思うかどうか”ってところなんだけど。そのうえで、世の中の人がそれを面白いっていえるかどうかですかね。そのおもしろさみたいなものが少なければ少ないほど仕事としてはクオリティ低いし、多ければ多いほどクオリティが高いっていう査定基準でやってます、ってことかな。

自分がその仕事をおもしろくないって思ってるなら、それはやめたほうがいいんじゃないっていう。そういう会社です。

”面白くないけどお金になる“っていう判断で仕事をするならやめてもらいたい。とはいえ、お金がないとご飯食べていけないので、そこは面白い仕事に仕立てあげて、お金が取れるように考えていくっていうスタンスももっています。

そのスタンスは元からですか?それとも自分の経験を通してそう思うようになった?

起業する前に色々やってきた仕事の中で、結果が出なかった仕事ってやっぱりやりたくない仕事だったんですよね。自分が面白くないと思っているものを提案したり売ったりするのが一番しんどい。だから、面白い仕事になるまでちゃんとプランを練って建て付けを作ってから始めるようにしてます。

 

個人的な意見なんですけど、今って「面白くないものを小手先で面白く売っちゃう、でちょっと売れちゃう」みたいなのも多くて、それだと僕の中では本質がズレてると思うんですよ。結局元ネタが面白くないから継続性がない。だからこそ”おもしろいことしかやらない“って信念で仕事してるってのはありますね。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、客数や売上が減少している市内の中小飲食店を支援するため、「札幌市飲食店応援プロジェクト」を組織し、購入型クラウドファンディングを活用し、飲食店で利用できる前売りのお食事券を発行する事業を実施し、大きな反響を生んだ。

最近では、飲食店向けのクラウドファンディング企画が、大きな反響生みましたね。

そうですね。クラウドファンディングとかでも「お金集めるの手伝います!」みたいな感じではなくて、一緒に企画のストーリーとかも作って、実際に共感度をあげられるような施策も考えて、実際にサクセスさせるところまでやっていきたいと思ってるんですよね。

お金の問題でやりたいことができないっていうのはすごく残酷で、今まではお金がなくてできないってことがいっぱいあったと思うんですけど、この時代はたまたまそこを解決する方法もあって、ちゃんと想いとかストーリーとか、それがやりたい事が実現したあとの世界っていうのを伝えていけば、もっと新しいものができてくるはずなんですよね。

伊藤さん自身のストーリーも聞かせてください!

僕は栗山町出身で、高卒で土木作業員とかをやっていたんです。20歳くらいの時には名古屋とか岐阜でリコーのコピー機とか作ってました。

そのあと地元に帰って、パチンコ好きの母親とスナック「海物語」という店を立ち上げたり、ダーツバーも始めたりして。そんなときにDJ始めたんですよ、そしたら面白くて。札幌に出てDJやるようになったんです。その流れでユニバーサルミュージックの新人発掘をバイトでお手伝いしてたら、とうとう正式にユニバーサルに来ないかという話になりまして。

札幌宣伝でプロモーションの仕事をはじめて、名古屋に一旦転勤になって、札幌に戻ってきて、でMs.OOJAっていうアーティストを北海道で知名度あげることができたので、東京にプロダクトマネージャーとして呼ばれて、ユニバーサルシグマっていうレーベルのプロダクトマネジメントっていう部署でプロダクトマネージャーをしてました。そこで、クリスハートとかケラケラのアーティストを担当して売り出してたんです。1日20時間くらい馬車馬のように働いていましたね。

そんなときに、突如、脳腫瘍になって倒れて。その倒れた日が32才の自分の誕生日、11月1日なんですよ。

運命の悪戯というか、とんでもない巡り合わせですね。

そう。だからトリプルワンっていう名前っていうのもあるんですけど。

自分は「人間は死ぬ」っていうのを忘れてたんですよ。みんなも忘れていると思うんですけど、子供の時に死ぬの怖くなって眠れなくなったこととかあると思うんですけど、あれになったんですよ。で、最初めちゃくちゃ怖くて、で自分がいなくなることに対してめっちゃ腹立ってきて(笑)

最終的には「自分が偶然この時代に、この場所にいる」っていうことを残せたかな?っていう発想になったんですよね。子供でも仕事でもアートでもなんでもいいんですけど、「ここに居たということを遺す」欲求みたいなのがあったんですよね。その想いがあったから、今はその不安を取り除いてる作業をしてるって感じですね。

だから北海道に帰ってきたのは、やっぱり自分がこの時代に生まれてきたことをちょっとでも遺せたら死ぬ前にめっちゃ安心して死ねるんだなっていう確信ができたから、東京よりも北海道で仕事がしたいと思って仕事やめて帰ってきて独立して今4期目っていう。

すいません(笑)ちょっと暗い話ですけど僕はポジティブに捉えてるんですよね。

将来のことってなにか想像してたりします?

特に何歳区切りで、みたいな感じでは考えてないですけど単純に今この先自分がどうしていくかは見えていますね。100%死ぬんで全員(笑)

これから、トリプルワンをどうしていきたいですか?

なんか生き物のアメーバみたいな会社になりたいなと。プロジェクトごとの集合体でその中心にトリプルワンがある、みたいな。そのトリプルワン自体は面白いことしかやらない、という。なんかそういう感じの会社を作りたいなぁと思ってます。

なので、今やっているプロジェクトがそれぞれ一つのビジネスとして成立するようであれば、子会社化してそのプロジェクトリーダーが会社の代表になっていくといいなということは考えてますね。それぞれが北海道の未来を支えていく会社になっていってくれれば。

アメーバ化、いいですね!

いやー、本当にいま僕が今プロジェクトを抱えすぎていて、結構な数のプロジェクトリーダーをやってるから、(今後採用する人材については)ちゃんとうちの会社を知ってもらった上でそういうプロジェクトをまかせて行きたいなぁと考えています。と思うとやっぱり人が足りないなぁと。

お、そしてとうとう人材の話ですね。むしろ、ファシリテートしてもらっている感。ありがとうございます(笑)。どんな人を求めてますか?

僕は、うちの会社が学ぶ場所だったり北海道のハブになってくれればいいなと。お陰様でいっぱい仕事が来てて、まぁ全部課題っていうことだと思うんですけど、その課題を一つ一つ解決する方法論として、いろんな事業者とタッグ組んで、そこのプロデュースをできる人を探したり育てたりしていくという。プロデューサー集団みたいな感じにしたい。

で、「元気で明るい、やる気がある」人材が欲しいと(笑)

シンプルなところに行き着いたんですね、笑。

いやぁ、実際色々考えたんですよ。経験者に転職してもらうほうが良いか、とも。それのほうがいい(早い)んだけど、やっぱり僕の言ったビジョンを達成するとなると、若いうちから一緒に考えて、育っていってもらうほうがいいかなと。なので若ければ若いほうが面白いし知識も経験も技術もまったくない方がいいと思ってますね。

プロジェクトマネージャータイプが良い?

基本そうですね。というのも、技術職(カメラマン、音声、映像編集)はうちの会社のスタッフでそれを専任でやってる人間がいて、それ以外でも北海道のすばらしいクリエイターもたくさんいるので、そういうところは外注でもいいのかなと。

うちの会社に入ってもらえれば、そういった武器は渡せるので。タレントもいますし、人脈だったり広告の方法とかも教えられます。そういう色々な要素を横断して考えられるようなスタッフを求めてます。ただ、最初から(プロマネみたいなこと)はできないと思うので、一緒に学んでいきましょう!みたいなスタンスでやっていきたいですね。求めるのは「元気で明るい、やる気がある」ほんとにそれだけ(笑)あとちょっと変態であってほしいなと(笑)

お、気になります。ちょっと変態とは?

最近、インターンの面談をしたんですけど、バックパッカーで海外回ってて、海外の企業で何社かインターンして働いたこともあって。で、流れ着いたのがうちなんですよ。面接でいろいろ素晴らしい経歴を聞きつつ、なんか変わった子だなぁと思ってて面接の最後に

「ところで君、今日これで面接終わりだけど今ここでちん●ん出せる?」

って聞いたらすぐ出そうとしたんですよ。食い気味に(笑)。すぐ採用でしたね。

そういう反射神経やセンスは大事ですよね。

まぁあの時の状況でいうと、従業員も後ろのほうでいる状況で“食い気味に出そうとする”ってのが面白いなぁと思ったって感じですね。そこで言葉で返すってよりも、場の空気を読んで、瞬時にアクションに移すっていうところがすごくよかったなと。

たとえば「僕美容師やりたいんです」って子でもいいと思ってるんです。「なんでウチ?!」っていうのはありますが。そこで「じゃあ美容室入ればいいじゃん」じゃなくて、まぁ来ちゃったとしたら、もうなりたいことを目指すんじゃなくて、じゃあ自分みたいに(美容師に)なりたいって子を集めたサービスを一緒に考えようよ、みたいな。

元気で、明るくて、やる気がある人ならば。

そうですね。あと、働き方としてもほんと自由ですね。自分の与えられたタスクさえこなしていれば出社してもしなくてもいいし。新しく来る方は、最初のうちは当然僕とずっと一緒の動きになると思うんで、時間は決まってると思うんですけど、ある程度自分のプロジェクトになってくると、もうこういうご時世だしテレワークでいいし、必要な時にくればいいし、契約もみなし残業で残業代も見込んで払っちゃうので、最初からもう…フリーです(笑)

伊藤さんからは北海道ってどういう感じで見えてるんですか?

僕の目線からみた北海道は変革の時期で、いま40才くらいの世代が大きい企業の二代目とか後継社長になりはじめてて、新しい流れとか挑戦するような流れができ始めた印象ですね。僕ら30代は、とにかく下の世代と上の世代をニーズごとに繋いで、化学変化を起こしていく係だと思っていますね。

なので、30代とか20代が世の中のものを違った角度から見る力をつけて、成功を積み上げていかなきゃいけないなぁって思ってます。

最近のしくじり先生みたいな時流もあるけど、やっぱり成功にフォーカスなんですね

失敗例を共有って、マーケッターとかの人が好きですよね。僕らは未来に対して事業を進めているので失敗例とかは必要ないなーと思うんですよ。作った成功例をアレンジしていくっていうほうが未来につながると思うんです。

失敗っていくらアレンジしても失敗なんですよね。でも成功例は違う分野でも成功するって思っていて。根っこにあるのは自分が音楽ビジネスやってた時に成功した例をアレンジして違う分野で展開してるだけなんですよ。だからそれのやり方を(トリプルワンで)働く人に教えていきたいなって思ってます。

インタビューを振り返って

最後まで脱線しまくりのトークでしたが、編集部石井的には2人の軽快なトークの中にお互いの信念や熱い思いが見え隠れする第一回にふさわしい内容だったと思います。

トリプルワンに興味がある元気でやる気のあるみなさんのエントリー、お待ちしてますね!次回の札幌シゴト図鑑もお楽しみに!

ではまた!

Photo by 脇田唯
Writer 石井友章

RECRUTING

株式会社トリプルワン

募集職種

ディレクター兼プロデューサー

採用予定人数

1名

業務内容

映像制作に伴う制作進行管理・タレントマネジメント業務・宣伝コンサルタント業務・キャンペーン企画立案など

求めるスキル・経験・免許・資格

【必須】

特になし

【尚可】

業界、業種経験者

雇用条件

正社員(※試用期間3ヵ月 同条件)場合によっては業務委託契約

給与条件

20万円〜40万円

勤務時間

裁量労働制(1日8時間)

所定時間外 1ヶ月32時間

休日・休暇

土曜日・日曜日・年末年始(休日出勤がある場合は平日に代休を取得)

企業情報

住所:北海道札幌市中央区南1条西8丁目13-2

札幌第2スカイビル 8F

事業内容:広告代理店業・マネジメント業・映像制作など

設立:2017/7/24

資本金:300万円

従業員:3人

売上高:8000万